TOMYAM JOURNAL

世界の片隅でしたためる個人備忘録

[映画]4月に見た映画

マンチェスター・バイ・ザ・シー

監督 ケナス・ローガン

 

ケイシー・アフレックの枯れっぷりが妙に色っぽい。ベン・アフレック同様どこか間抜けな雰囲気がある。辛い過去によって心を壊した男が予期せぬ出来事を通して再生する話は最近見た「向かい風」や「永い言い訳」にも似ている。

ただ、この映画の主人公は辛い思い出と対峙させられるが乗り越えることができない点が注目できる。砕け散った心はそんな劇的に救済されることはないのだ。しかしどんなにささやかでも人は前に進み、成長する。リーはボストンに戻り、また一人暮らしに戻る決断をするが、今度は陰鬱なワンルームではなく客人を招けるような部屋を探す。閉ざした心を少しだけ開いたのだ。

 

担架を救急車に乗せるのにまごつく救急隊員、うまくセッションできていないバンド、成り立たない会話。日常の”うまく噛み合わない”格好がつかない、グダグダな様が喜劇の要素を加えている。どんな悲劇な人生でも喜劇なんだよと言っているようだ。

 

 

 

4月はブログの更新頻度が一気に落ちた。

しかも気づけば映画館に足を運んでいなかった。そんなに忙しくはなかったはずなのについめんどくさくなってしまう。映画料金が安ければ(1000円が望ましい。)映画館に向かう気分になるのと思うので、デフレ脱却ができない日本で1本1800円という相対的にインフレしてしまっている映画料金が悪いということにしておこう。

レディ・プレイヤー・1やアベンジャーズをみるつもりだったがこれらは絶対に5月に見ようと思う。