TOMYAM JOURNAL

世界の片隅でしたためる個人備忘録

[書籍]TRANSIT ポルトガル

TRANSIT(トランジット)40号ポルトガル この世界の西の果てで (講談社 Mook(J))

 

ユーラシア大陸の最西端、スペインの脇に隠れるように位置するこの国は、今日では経済的には目立たないが一度栄華を極めた後の成熟した文化を醸し出している。と、高倉健さんのエッセイで読んだことがある。また健さんはエッセイの中で、経済を最優先してそれを実現させた日本の社会はこの後ポルトガルのように文化的な成熟をしていくことが大事なんじゃないかというようなことを書いていた。その一文が長く頭の中にあり、ポルトガルという国へいつか一度訪れてみたいと思っていた。

そんな折に本屋で見つけたTRANSITの最新号がたまたまポルトガル特集でした。

TRANSITは毎号、国や地域を特集していて、それらの歴史や文化を知るための入門書として楽しめます。

 

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TRANSITといえば素敵な写真。ポルトガルの風景写真。

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ポルトガルに所縁のある文化人たちの紹介。

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外国文化で気になるものの一つは何と言っても食文化。ポルトガルはEU内の一人当たりの魚介類の消費量がトップであるほど魚料理が豊富なことに加え、肉、米、小麦と料理のレパートリーが豊富です。Netflixのフードドキュメンタリー「腹ペコフィルのグルメ旅」でもリスボンの回があり、食文化の成熟さが際立っていました。

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もちろん日本との歴史も紹介しています。銃に天ぷらにキリスト教。これらを日本に持ち込んだのは大航海時代のポルトガルでしたね。忘れていた日本の歴史もこれでサクッと復習できます。

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中綴じでポルトガルのトラベルガイドまで付いていました。これは重宝しそう。

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とまあ、いつものTRANSIT同様読み応えのある一冊。

個人的には檀一雄や高倉健さんについて少しでも触れて欲しかったけど無かったのでそこが残念でした。

さて次は実際に行く計画を練らねば。

 

 

TRANSIT(トランジット)40号ポルトガル この世界の西の果てで (講談社 Mook(J))

TRANSIT(トランジット)40号ポルトガル この世界の西の果てで (講談社 Mook(J))

 

 

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