3月に観た映画
向かい風
監督 ジャリル・レスペール
フランス映画。妻に突然出ていていかれたスランプの作家が残された子供二人を連れ故郷に帰り新しい生活を始める。そこでの人との触れ合いを通じて作家として再生していく。と書いてみると西川美和監督作の永い言い訳と似ている。こちらは2011年作だからどこかで見て影響を受けたのかな。
フランスの映画は社会問題を盛り込んでいて妙なリアルさが面白い。
初めて見た。子供達の冒険譚。子供の時に金曜ロードショーで見れたらよかったのに。
大統領の料理人
監督 クリスチャン・ヴァンサン
実在する女性シェフ、オルタンスがフランス大統領にその腕を見込まれて、大統領付きのシェフとして働くが彼女の食への情熱はエリゼ宮内で様々な摩擦を引き起こしていく。
情熱に従い理想を追い求めていると何度となく社会との折り合いをつけることを迫られる。あまりに頑なな情熱は居場所を失う。それでも理想を追い続けることの素晴らしさをテーマにしているのだろうけど、いまいちだった。
夢と希望のベルリン生活
監督 ナチョ・G・ベリーリャ
スペインは失業率が高くてもみんな楽しそうだ。日本見たくあまり就職することにこだわりを持っていないのかなと思っていたが、それが全く的外れであったことがわかった。ラテンの国だろうが人は将来に悩み、家族の期待にプレッシャーを感じ、金の支払いに苦労するのだ。それでも最後には自分の本当に望んでる道を進もうと言うメッセージ。世界中どこでも一緒だ。ある程度経済成長を味わった国の若者たちはどうして似たような不安を抱えているのだろうか。
経済が成長している間は若い世代は親の世代よりも収入が多くなることが予想される。つまり親の豊かさを超えることができるのだ。”子供は親の豊かさを超えるべきである”と言うのは暗黙のうちに共有され知らないうちにプレッシャーになっているのではないだろうか。経済成長が止まってしまうと必然的にその期待に応えるのは難しくなる。