オーストリア風パンケーキ
アメリカンなパンケーキとクレープの中間のようなパンケーキ。それがオーストリア風なのだろう。(本物を食べたことがないので個人的な推測です。)
このようにジャムだったりクリームなどを塗って包んでたべるようです。写真はリンゴを加熱したもの。
材料
- 小麦粉
- 牛乳
- 卵
- 砂糖
- 上記の材料をボールに入れていつものようにまぜる。タネが少しゆるいくらいに仕上げたい。
- 熱したフライパンにバターを敷き、タネを流し込む。ここで、クレープのように薄く伸ばす。
- 両面をよく焼いたら取り出す
- 好みのジャムやらクリームやらを塗って巻き上げる
- 盛り付けで、粉砂糖を振り掛けると見栄えが良くなる
このオーストリア風パンケーキの良いところは薄く焼くことだ。そのため調理時間が短く済む。膨らませる必要がないのでベーキングパウダーもいらない。小腹が空いた時にさっと作はことが出来る。
最近はフワフワなパンケーキが人気を博している。しかし、家で作る場合は手間をかけたくない。そもそもパンケーキなんてものは家庭でつくるおやつの域を超えない素朴さが売りではなかろうか。
ジャーナリズム講座に参加して来ました。 講師:小泉悠 氏
静岡県立大学が主催している、ジャーナリズム公開講座に参加して来ました。
小泉悠氏を講師に迎え、「復活したロシアの軍事力と日本」をテーマに聴講しました。
ロシアという国に対して持っているイメージは何と無く不気味な国という印象でした。そもそもよくニュースで耳にする割には知っていることが少ない国でもあります。日本国内ではロシアに関する十分な内容の報道が少ないということもあると思います。
以前、「オリバー・ストーンオンプーチン」を読んで、西側の視点で見るロシアと、プーチンの視点からみるロシアの間のギャップが新鮮でした。西側が伝えるロシアのイメージと違い、特にプーチンは冷静で、合理的にロシアという国を運営している印象でした。
今回の講座では、先述した本で得たロシアの印象と、日本のロシア専門家の解説するロシアとはどれくらい重なるものがあるのか、一種の答え合わせをするつもりで聴いてみようと思って見たわけです。
それまで持っていたロシアのイメージと実際のロシア
・ロシアは大国
→国土の大きさが目立つが、GDPは世界11位。韓国よりやや大きいぐらい。その大半はエネルギー資源の輸出に依存している。
・アメリカやヨーロッパ諸国に匹敵する軍隊を持っている
→総兵力、実勢は90-95万人。アメリカは250万人と兵士の数で差がある。90年代の不況により科学技術の立ち遅れが目立つ。古典的な戦争となると「強い」国ではない。
・帝国主義で隙あらば領土拡大を狙っている
→ロシアが主張しているのは旧ソ連領(ウクライナやグルジア、その他東欧諸国など)がNATOに加盟し、西側についてしまうのが面白くないということ。旧ソ連領の国々に住む人は歴史的にもともと同じ国民だった。だからその辺境については親分であるロシアが面倒見るのが筋だろ。と言いたいらしい。それ以外の地域に関しては「他人の家のことには口出ししない」というスタンス。むしろ世界中の出来事に口出しするのはアメリカ。ただ、元来の帝国気質は未だに見られる。
ロシアにとっては地域の分断による主権を失うことこそが脅威だということ。
アイデンティティのないロシア
しかし、今のロシアには国家としてアイデンティティがない。民族的にいえば白人系ロシア人の他、アジア系のロシア人もいる。ただ、何を持ってロシアと言えるのかそこがない。すごく曖昧な国。
ロシアが軍事力に期待すること
・ロシアにとって軍事力とは政治的目的を達成する手段。(例:ウクライナのNATO加盟防止による旧ソ連地域の「勢力圏」の防衛)
・軍事体制も大規模国家間戦争に備えたものではない
「オリバー・ストーンオンプーチン」を読むとプーチンは特に経済を重要視してきたということがわかります。経済的にどん底だったロシアでエネルギー資源輸出に注力しGDP世界11位まで復活させたのはプーチンの功績。さらに以外にも経済的復活の過程で、軍備に費やすお金はGDP比率2.5%に抑えていた。軍隊にお金をつぎ込んで国が潰れるのを忌避していたらしいです。
つまり今日のロシアの特徴は昔ながらの大規模の戦争なんかすることはないということです。あくまで主権を守るために、古典的な軍事力はウクライナやグルジアのような相手国の兵力の少ない小さな地域を占領する際に使用するが、NATOなどと正面切ってドンパチするつもりはないのです。
サイバー攻撃という言葉が聞こえて久しいように大国間の戦争は兵もはや士同士のぶつかり合いではなく、情報空間であったり、軍事インフラ及び民間インフラを攻撃して相手国の国内の分断や経済的なポテンシャルの低下を狙うという方向へシフトしているようです。ロシアはそのような非軍事的な戦争方法を「新しい戦争」と呼び、政治的目的の達成に利用しているということです。
まとめ
・古典的指標から見ればロシアは「弱い」
・ロシアの考える政治的目的達成のツールとしては、ロシアの軍事力は大きな「効用」を持つ
たぬきご飯
調理時間 1分
白飯に揚げ玉とネギと醤油をかけて混ぜ合わせるだけ。
シンプルながら揚げ玉によって味に厚みがでるので食べ応えは申し分なし。これこそ手抜き飯の真髄ではないかと。
鶏肉と生姜のスープ
所要時間 10分
材料:鶏肉、生姜、しめじ、白菜、、スープの素、醤油、酢、ごま油
- 鶏肉を一口大の大きさに切って、酒をふりかけレンジで加熱し下処理をする
- 鍋に水を入れ、しめじ、白菜、生姜その他冷蔵庫に残っている野菜などを適度な大きさに切って入れる
- 加熱した鶏肉を加え全ての食材が柔らかくなるまで煮込む
- 最後に塩、スープの素を加え味を整える
- 器に入れたら酢、醤油、ごま油を垂らす
この料理は台湾で食べたスープを参考にして作った。醤油と酢とごま油を器に入れ、そのあとスープを注いでいた。ラーメンのスープの作り方と同じ要領だ。このスープの味のシンプルさ、酢の酸味と生姜の風味がさっぱりとして飲みやすかった。
このとりあえずいろんな食材を水炊きしておいて、酸味などの味は器の方で調整するというやり方は家でも応用がきくと思い実践してみました。
今回は鶏肉をレンチンしましたが、これは調理時間を短縮するのと鶏肉の油をあらかじめ減らしておくことでスープをさっぱりさせることを目的としました。
冷蔵庫にある野菜を使いきるのにも役立つ便利な調理法です。
他のレシピもご覧ください。↓
老舗銭湯にて個人経営について思ったこと〜湯船は僕らを思考させる〜
京都にあるサウナの梅湯という小さな銭湯がある。最近、20代の若者が後をつぎ経営をしているということで雑誌でも紹介されている。
この前、京都に寄った際にせっかくなのでよってみた。
建物は老朽化していているが、店内は明るく良い雰囲気だった。脱衣所も浴場も清潔だった。料金は大人430円でタオルやその他の用品はレンタルや購入することができる。浴場にはシャンプーとボディソープが備え付けであるので、手ぶらで行ってもタオルを一枚レンタルして500円以内に収まるのでとても利用しやすい。
ただそれだけでは終わらない。浴場内にはオーナーが定期で書いている銭湯新聞のような記事が壁に貼ってあり、湯船に浸かりながら記事を読みオーナーの思想や、地域の情報などを知ることができる。洗面所にの水道口の上には近所のお店の広告が貼ってあり、浴場内がメディア化しているのも、銭湯を面白くしてお客さんに喜んでもらおうという努力が垣間見える。個人的に面白かったのは梅湯のタトゥーに対する見解という記事だ。タトゥーお断りの是非が議題に上がる昨今、銭湯とタトゥーの関係の歴史を知って、これから先どのようにこのテーマを考えて行きませんかというようなアジテートをしてくれている。
その成果は間違いなく出ているだろう。銭湯を利用する客は地元の人たちだけでなく、若者、僕のような旅行者、さらには外国人も見ることができ賑わっている。
先ほどの店主による記事を読むと店主の銭湯愛が伝わってくる。梅湯のような小さな銭湯は京都だけではなく全国にまだ存在しているが、そのほとんどが次第に廃業に迫られているらしい。記事には梅湯だけではなく、住んでいる地域の銭湯を利用してください。そして銭湯文化を守って行きましょうと書いてある。
人口が減少している昨今、そしてスーパー銭湯のような大型銭湯に人が集まってしまい昔ながらの個人経営の銭湯が苦戦を強いられているというのは、その他の業界を見れば想像に難くない。だから個人店を利用して守りましょうというのはわからなくもない。
ただ、僕はその一文を読んで疑問に思った。
まず、衰退しているから保護しようという考えは甘いのではないか。
個人経営の店が廃業に追い込まれているのは競争力がないからだ。
僕が普段利用している近所の銭湯は個人経営だが正直行ってサービスが悪い。
大人が650円でシャンプーやボディソープの備え付けは無し、ミストサウナはここ1年以上修理中で、故障中のロッカーも数も増えている。子供は2歳から450円かかる。これでは子連れが利用しづらい。オーナーは高齢のおばあさんで、客層は近所の50代位以上の人たちが常連だろう。今はまだそこそこ活気があるが、あと数年したら廃業してもおかしくはない。もしかしたらこのまま数年やったら引退して、店を畳めばいいかなんて考えているのかもしれない。後継がいないならあり得なくはないし、そうなったら今更銭湯に活気を取り戻してやろうなんて野望も必要ないだろう。そして競争力は必然的に下がり、客足はスーパー銭湯に向かう。
銭湯を始め、あらゆる種類の個人店が閉業の危機に瀕しているのはオーナーの高齢化を始めとする競争力の低下だ。昔はそこに店を構えておくだけで利用者が来たが、今では大型資本が客を商店街や個人の思いせから吸い取ってしまう。店主たちは高齢化し、サービスを向上させる体力もモチベーションも残っていない。
しかし、梅湯のように野心を持った者が経営に乗り出し、知恵を絞ってサービスを向上させれば客はまた戻ってくるはずだ。割りのいいビジネスではないだろうが廃業は免れ、細々ながらも続けていくことはできのではないか。スーパー銭湯にはできないサービスにファンができ、支えてくれるのではないだろうか。
問題は若い野心に満ちた者がなかなか現れないことだろう。銭湯経営となると設備費用もそれなりにかかるので手を出すのも二の足を踏んでしまうだろうし。
そんなことを湯船に浸かりながら考え、少子高齢社会の深刻さを改めて感じたのでした。
[書籍]JJ 横浜ダイアリーズ
ロバート・ハリス 著
ロバート・ハリスの初長編小説。ハリスさんの青春時代の体験をベースにしたJJと言う名の男の子が主人公のフィクション。ロバート・ハリスファンで彼の本を何冊か読んでいるなら聞き覚えのある話だ。
1964年の横浜という、今よりも猥雑で癖のある街の雰囲気が伝わってくる。これは筆者がその時、その場所で生きていたからこそ描けるものだろう。
本作は、主人公JJと年上の女子大生、優子との初恋との奇特でセクシャルな体験の物語を軸に、横浜でのインターナショナルスクールでの上級生との喧嘩や、教師の性的なハラスメント、元町や伊勢崎町界隈で暮らす人たちの話、そして父親や、JJが英語を教えている老人、カブさんが語る戦争時代の話が物語に厚みを加えている。読んでいるうちに当時の横浜の世界に入り込んだようになる良い読書体験だ。
ただ主軸のJJのセクシャルな恋物語よりも父親やカブさんの話の方に引き込まれてしまった。彼らは戦争という不条理を経験し、その最中、愛するものを失っている。その話に比べるとJJの恋物語は否応無く小さく見えてしまう。
僕はハリスさんの本を何冊か読んだことがあるから、これは”ロバート・ハリス”の物語として読めるが、ロバート・ハリスを全く知らない人にとって主人公がクォーターでカッコよくて、英語が話せて喧嘩が強くて、女にモテる男の恋愛に感情移入するなんて難しいのではないかな。どうなんだろう。
でも、そんな男が年上の女性にめちゃくちゃにされるセクシャルなパートがこの小説の面白い所だろう。
台北旅行 2018 その3
9月30日 4日目
延長1日目。とりあえず宿を替える。それまで宿泊していたホステルよりも安いところが近くにあるし、何よりあまり好きなホステルではなかった。
ここで台湾での料金支払いについて書いておく。
まず台湾は意外とクレジットカード文化が浸透していない。夜市や小さいお店では使えないだろうと思っていたけど、コンビニや、チェーン店、美術館などでもカードが使えない場所が目立った。今回は、あまり現金を持たずにカードだけで旅をしようと思っていたのでこれは誤算だった。特に滞在延長が決まってからは手持ちの現金が少なくなり、結局クレジットカードのキャッシングをして手持ちを増やして乗り切った。(後から知ったけど少量の金額なら現地の両替所で現金を交換するよりも、キャッシングの方がお得だ。)
そのほかホステルでもカードが使えるところと使えないところがある。エクスペディアで予約すればカード決済が可能だけど手数料がかかるので、せっかく安いホステルを探しても手数料の上乗せで結局、割安さがなくなってしまう。
ホステルを探す場合はやはり、Hostel World か Booking.comで検索し、カード支払いが可能かどうか調べてから予約する必要がある。
と、そんなせこい知識を会得したあと、台北の北の方へ散策に出かける。台湾を代表する夜市、士林夜市がある地域だ。この夜市は行ったことがないが最近ではぼったくりが横行しているらしい。気をつけよう。
今日の目的はGOODMAN ROASTERと言うカフェで阿里山コーヒーを飲むことだ。お店には大学生ぐらいの若い男性が一人でいた。英語も日本語もそんなに得意ではなかったが一生懸命阿里山コーヒーの説明をしてくれた。
阿里山コーヒーをブラックで頂く。今まで飲んできたコーヒーの中でもっともインパクトのある味だった。さっぱりとしたフルーツのような味の後に、チョコレートのような風味がした。以前、日本の豆屋さんで買ったエチオピアのコーヒーを飲んだ時も、コーヒーの産地による味の違いに驚いたが今回はそれをしのぐサプライズだった。更に味以上のサプライズだったのは一杯1200円と言う値段ど。今回の台湾旅行で最も高額な出費だ。日本でもコーヒー一杯に1200円なんて払ったことがないのでしばらくの間動揺した。コーヒーを含め「美味しい」と言う感覚は人それぞれだ。ただこの金額が評価を混乱させている。今のところ私の阿里山コーヒーへの感想は、「面白い味のするコーヒー」だ。
そのまま午前中はカフェで日本から持ってきたロバート・ハリスさんの初長編小説「JJ 横浜ダイアリーズ」を読む。
その後、宿で仮眠をとったあと街を歩き、軽く夕食を食べる。
10月1日 5日目
ホステルの隣にあるカフェで朝食をテイクアウト。練乳トーストと、アイスティーで締めて50ドル。安い。食べ物は安いに限る。台湾の食べのもは甘いものが多い。お茶は甘いのがデフォルト。
松山地区を散策。この辺りもハイソな感じで落ち着いている。日本統治時代のタバコ工場跡を利用したクリエイティブスポットを訪ねる。無料で入れるギャラリーでは、台湾のコミュニティスペースとして公園を作ることの考察や、台湾の電気事情を学べる展示があった。自分の属する社会のことを楽しく学べる工夫がされている。
日本統治時代の建物の中でもこの場所はお気に入りになった。広く、自然や通風、採光の設計が素晴らしい。気持ちの良い場所だ。
屋内のショップにて。
台湾のデザインやものづくりのセンスは高い。どれも手にとって、欲しいと思わせるものが多い。ギラギラしすぎない、生活に寄り添ったクールさがある。
その後、隣にあるデパートを冷やかしで見物していたらお茶のお店で店員さんに捕まる。日本語ができる老年の女性だったのでつい話してしまう。海外を一人で旅行しているとどうしても会話の量が減る。それゆえ、少しでも話ができる相手がみつかると嬉しいものなのだ。台湾中国のお茶を扱っている老舗茶屋で全て試飲できるとのことでいくつか試飲させてもらう。20年と40年熟成させた烏龍茶、阿里山で栽培されているお茶を試飲した。どれも日本ではあまり手に入らないものだ。特に阿里山のお茶は味こそ日本の緑茶に近いものを感じたけど匂いは甘く、焼き菓子のようだった。なぜ植物から焼き菓子のような匂いがするのか謎だけど、台湾や中国のお茶は奥が深い。結局20年物の烏龍茶の茶葉を買って帰る。
今度こそ台北最後の夜。「八方集雲」で水餃子とまぜ麺を食べたあと、ミッケラーのバーでクラフトビールを飲む。台湾の物価は東京の3分の2ぐらいと考えて悪くはないが中には同じぐらいのものがある。クラフトビールはその一つだ。うーん、こう言うのは日本で飲めばいいかな。
とりあえず今回の台湾旅行はこれでおしまい。やっと帰れる。海外旅行は楽しいが予定外の滞在は意外とストレスになるものだ。
それでもその時間のおかげで台北を広く散策できた。今回の滞在で台北の街の大まかなスポットを回れたので次回はより細かいところへ行くことができそうだ。